こんにちは、内山です。
胡蝶蘭は贈り物としてもご自宅用としても人気の花です。
ただ、お客様から「胡蝶蘭をできるだけ長く楽しみたいの。でも胡蝶蘭の水やりや温度の管理が難しいでしょう?」というご質問をよくうけます。
とても分かります。
せっかくの高価な胡蝶蘭ですから、できるだけ長く楽しみたいですよね。
なにより胡蝶蘭が飾ってあると、そのお家全体が豪華で格調高い雰囲気になります。
気分も上がるし、お客様にもちょっと自慢できたりしますしね。(笑)
そんな胡蝶蘭をちょっとした5つことに気をつけるだけで、開花期間をより長く楽しむことができるんです。
今回はフラワーギフト専門店として、たくさんの胡蝶蘭をお届けしてきた内山が、しっかりと胡蝶蘭を長く楽しむ管理方法をお伝えしていきますね。
1. 置き場所
胡蝶蘭は、
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1.直射日光が当たらない涼しい場所
2. 適度に空気が流れる空間
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を好みます。
いきなりですが、さて問題です。
一般的な家の中で、「1」と「2」に当たる場所はど~こだ?
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答えは・・・・「リビング」です!
いや、他にもあるかもしれませんが・・・・(笑)
画像で答えが出てるし・・・・・。
直射日光は当たらないけど適度に外からの光が入り、空間もあり人の流れで空気も動く。
まさにピッタリな置き場所ではないでしょうか!
ちなみに、狭い空間で空気がこもったり気温が上がってしまうと、生育不良の他に葉や株に
蒸れ(むれ)が起こりやすくなります。
蒸れてしまうと葉や花に元気がなくなり開花期間が短くなってしまうので注意が必要です。
これを避けるためには、適度な空間の広さがある場所に飾ってあげましょう。
つまり、リビングなどですね。
もちろんキッチンや玄関でも大丈夫ですよ。
置き場所に注意!
冬場、玄関など夜間に冷え込みそうな場所は特に注意が必要です。
7度以下になる場合は、夜だけはリビングやキッチンなど暖房の余熱がある暖かい場所へ移動して下さい。
胡蝶蘭は寒さがとても苦手です。
2. 温度
胡蝶蘭が一番喜ぶ気温は「18℃~25℃」の間と言われています。
この気温を保つと胡蝶蘭にとって気持ちのいい環境温度で花が長持ちしやすいですね。
そして、なるべく「1日の温度差が少ない場所」が理想です。
例えば冬場、夜までは暖房がかかっていて冷え込みにくいリビングなどですね。
逆に夜に急に冷え込むような場所がとても苦手です。
一日中、気温が一定に保たれているホテルのフロントのような場所が理想です。
が、
なかなかそういった環境は難しいですよね?
大丈夫!
先ほどお伝えした18℃~25℃の間を目指せば大丈夫です。
夏場は除湿だけでも大丈夫ですし、冬場は少し暖房と加湿をしてあげるとこの気温ぐらいにはなります。
開花している間は、18℃に近い程、涼しくて花持ちが良くなります。
逆に蕾を早く開かせたい場合は、25℃に近い方が開花し易くなりますよ。
気をつけたいポイント
25℃、又はそれ以上の高温になる程、開花期間は短くなります。
当たり前の話ですが、成長が早くなり花が早く咲き終わってしますからです。
冷え込みもダメ!
最低温度が7℃以下にならないように気をつけましょう!
出来れば10℃前後ぐらいが最低温度だと思っていただいたほうがいいですね。
特に一番冷え込む早朝は、設定温度よりも気温は下がりやすいですから。
これを下回ると「凍傷」にかかる恐れが出てきます。
凍傷は本当に怖く、花や葉、根っこまで溶けたようになり、最悪枯れてしまいます。
一度凍傷にかかった株は元には戻ることはなく、以前の元気な状態には戻らない事がほとんどです。
5℃以下になるとかなり危険です。
つぼみや葉が凍傷になりやすくなります。
早朝冷え込みそうな時は、前日から胡蝶蘭にタオルをかけたり温かい場所に移すなど対策を考えましょう。
3. 湿度
湿度に関してはそれほど気をつける必要はありません。
ただ、冬場は暖房を使用するために乾燥には注意が必要ですね。
乾燥しすぎると花から湿気が奪われて、しわしわになり傷んでしまう事があります。
胡蝶蘭にとっての湿度の理想は40%以上です。
人間の日常生活にとって快適とされるのは(季節でも異なりますが)大体50%前後です。
普通に生活をしていて、ストレスのない湿度であれば問題ないでしょう。
ただし、特に冬場に加湿器を使用す場合は、直接ミストが花に当たらないようにしましょう!
花にミストがつくと「染み」の原因になってしまいます。
気をつけたいポイント
一日中、日が当たらない場所は避けましょう。
胡蝶蘭も植物ですから日光から栄養を作り出して元気に成長します。
日光不足だと、蕾が全部開かなかったり、葉が黄色くなって元気なくなったりと
胡蝶蘭にとって良い事はありません。
外から部屋に入ってくる優しい光を入れてあげましょう!
5. 水やり
基本的には胡蝶蘭の株が乾いてなければ水やりの必要はありません。
表面にひいていある水苔が乾いても株元にはさほど影響はありません。
指で株の土を触ってみて、少しでも湿っているなら水は必要なし。
乾いていればたっぷりと水を与えて下さいね。
どっちかな?と迷った時は葉っぱに霧吹きをしてあげるだけでも有効です。
湿気と水やりと両方を与えれますし、胡蝶蘭は少し湿度を上げるだけで、表面から伸びている根っこから水気を取り込めるんですよ。
株自身が乾いているかいないかで判断しましょう。
また、受け皿を使っている場合、受け皿にたまった水は必ず捨てて下さいね。
水をためておくと、空気が鉢の中を通りにくく、根っこが呼吸できなくなります。
結果、根腐れをおこして枯れてしまいますから。
とにかく、「水は株元が乾くまではやらない!」を徹底しましょう!
目安として、一週間から10日に一回、指先で水気を確認する。
乾いていればたっぷり灌水。
乾いてなければ乾くまでやらない。
ですね。
胡蝶蘭は水のやり過ぎで枯れてします事が本当に多いですから。
まとめ
今回は胡蝶蘭を長く楽しむための5つのコツをお伝えしました。
気を付けたいのは
- 置き場所
- 温度
- 湿度
- 光
- 水やり
ですね。
置き場所や温度に少し気をつけるだけで、胡蝶蘭を長く楽しむ事はこんなに簡単に出来ます。
一番大切な事は、胡蝶蘭にとって「過ごしやすい快適な環境」にしてあげる事がです。
あなたも一度試してみて下さいね。
きっと今までより胡蝶蘭を長く楽しめるはずですよ。
また、胡蝶蘭は法人関係の贈り物としても多い理由が「胡蝶蘭が法人のお祝いに贈られる5つの理由。でも本当は・・・。」
に書いてあります。
ぜひ読んでみて下さいね。
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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