ごきげんよう、いずこです。
いやはや・・冬は空気が乾燥しますね~。
お肌カサカサです~。
日々、保湿に励んでいるはずなのですが・・・。
いいかげんなお手入れなので・・・あまり効果は感じられません(泣)。
花も人と同じです~。
お手入れ次第で、結果が大きく変わりますよ!
水分をしっかり蓄えた花はイキイキして美しいですし、何より長持ちしますよね~。
吸水がうまくいかず、蒸発していくばかりでは・・・萎れるだけです~。
花にも人にも水分って大事なのです~。
水を吸い上げる「切り口」の状態を整える!(←お手入れですね!)
すると、花は水を充分吸い上げることができます。
この「切り口」の状態を整えて、花が吸水しやすくすることを「水揚げ」と言います!
今回は、その中でも水揚げの基本中の基本!と言われる「水切り」と「水折り」についてご紹介しますね!
水切りとは・・・?
花の水揚げ方法ってたくさんありますよね~。
水切り、水折り、湯上げ、焼く、叩いて砕く、割る、などなど・・・。
その中でも、基本となるのは「水切り」です!
生ける前に切り口より2~3cm上を水中で切る!
これが基本です!
「わあ~!アナタ(花)は『初めまして』ですね~(喜)!」
そんな珍品種や新品種の初入荷の時・・・。
ぴったりの水揚げ方法が分からないなら、まずは水切り!
水切りでしっくりこないときは他の方法を!
数種類の方法を組み合わせる場合もあります~。
・・・こんな感じで数ある水揚げ方法を花屋は駆使しております。
水中で茎を切る!だけですが、実はちょっとしたコツがあります~。
仕上がりがグンと変わるのでぜひお試しくださいね!
《コツ①》水中で切る!
水中で切る主な理由は2つあります。
切り口からの「空気の侵入を防ぐ」
[su_note note_color=”#f9ef97″ text_color=”#000000″ radius=”4″]茎の中には水を吸い上げるトコロ=導管があります。 切り口から空気が入ると導管の中に気泡ができてしまいます。 すると・・・導管内の水の移動を止めてしまうのです。 そうです! 水を充分吸い上げられないと・・・元気が無くなります~。[/su_note]
切り口の「乾燥を防ぐ」
[su_note note_color=”#f9ef97″ text_color=”#000000″ radius=”4″]「切り口が乾燥している→吸水口の状態が悪い→水を吸い上げるチカラが弱くなる」のです。 もし水中で切ることが難しい時は、切ったらすぐに水に入れてくださいね![/su_note]
水切りの《コツ①》は・・・水中で切る!
ちなみに水中で切るためにバケツなどに水を張りますよね。
その水の深さも実は重要なのです~。
浅く水を張ったところで切ったり、水道から水を出しっぱなしで濡らしながら切っていませんか?
たっぷり水を張ったバケツなどの深~いところで切る方が効果的なのです!
花を買って家に持ち帰る間など、水から上がった状態にあった花の茎の中には実はすでに空気が入っています。
その空気を水圧を利用して、茎の中から抜く!というわけです~。
そして切ったら、すぐに新鮮な水に入れましょうね!
グングン水を吸い上げて・・・元気いっぱい!になりますよ~。
ちなみに切ったら、茎の3分の2くらいが浸かる深水に入れるとgood!ですよ。
水の圧力で吸水が促進されるそうです~。
が・・・、深水に向かないお花もあるのでご用心くださいませ!
ガーベラやひまわりなど茎がざらざらしている(細かい毛が生えている)茎の花。
【理由】ざらざらの茎が水に浸かっていると水が傷みやすい(茎も傷む)から!
茎の柔らかい球根花。
【理由】たっぷり水を吸うと開花が促進される(開きやすくなる)から!
そういった花たちは水がしっかり上がったら、浅水(茎が3~5cm浸かるくらいの少なめの水)に生け変えましょうね!
《コツ②》切れ味の良い道具でスパっと切る!
花は水を吸い上げてイキイキ元気が続きます。
ですので、水を吸い上げる導管をつぶさないことが重要です。
「花を生ける時」はもちろん、「水切り」する時は切れ味の良いハサミなどでスパッと切りましょう!
切れ味の悪い道具を使うと導管がつぶれてうまく水を吸い上げられなくなります。
切り口を潰さないようにきれいな断面になるように気をつけて、スパッと切りましょう!
生花用のハサミの他にフローリストナイフと呼ばれる花専用のナイフがよく使われています。
ナント!刃が薄く鋭利に切れるので文房具のカッターナイフを愛用するフラワーデザイナーもいますよ。
カッターナイフを使う場合は、ケチケチ⁉せず、早めに刃を折っていつも切れ味鋭く!がポイントです~。
よく切れるハサミやナイフ・・・。
ホントよく切れるのでボンヤリしていると手もスパッと切れます・・・(泣)。
ご注意くださいませ!
《コツ③》清潔な道具で切る!
ちょっとしたことですが・・・汚れた道具は使わないでくださいね。
切り口に細菌が付着する→切り口が腐って導管を潰す→水をうまく吸い上げられない・・・。
結果、花が早く傷んでしまうのです。
使う前、使った後に刃をアルコールなどで消毒するのが一番ですが・・・面倒ですよね~。
簡単な方法は、・・・・・ありますよ!
ハサミなどは、使ったらまず水洗いで汚れを落としてください(柔らかいキッチン用のスポンジなど使うとgood!)。
その後、清潔な布など(キッチンペーパーが手軽でオススメ!)で水分をよ~くふき取ってから、仕舞って下さいね。
切れ味も保たれて、お花も傷めにくい・・・良いことだらけです!
《コツ④》斜めに切る!
そして切り口は・・・斜めに切ってくださいね。
なぜなら・・・
- 切り口の断面積が広がって、水の吸い込みが良くなります!
- 直角に切るよりも斜めに切った方が導管を潰さずスパッときれいに切れます!
カラーなど茎が柔らかくて斜めに切るのが難しい花もありますよね~。
そんな時は真っ直ぐでもOKですよ~。
水折りとは・・・?
茎が硬くてポキッときれいに折れる、キクやトルコ桔梗、りんどうなどは「水折り」がおすすめ!
水中で手でひねる様にして、切り口から2~3cmくらいを折ります。
ちょっぴり、荒っぽいですが・・・ひねるのは繊維をより多く出して吸水しやすくするためなのです~。
ポキッと気持ちよく折れると、なんだか気分爽快になるのは、ワタクシだけでしょうか・・⁉
ちなみに茎が柔らかくてポキッときれいに折れないお花を無理に水折りするのはNG!
導管(水の通り道)を塞いでしまって、逆効果になります~。
まとめ
今回は、水揚げの基本中の基本!と言われる「水切り」と「水折り」についてご紹介しました!
ちなみに・・・その他の水揚げ方法についてはコチラをご覧くださいね!
ちょっとしたコトに気をつけるだけで、花がイキイキ、長持ちするのです~。
ぜひぜひ、お試しくださいね!
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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