「おくる」「おくられる」、とギフト。

お供え 花について

店長の内山です。
こちらはとある日の葬儀の為に制作した花祭壇


中心部分は菊のラインですっきりシンプルにまとめて、外側を
ユリ溢れんばかりに華やかに生けてみました。

最近は色花が入っている方が喜んで頂けて人気があります。
「白だけでは少しさみしい」、「洋花を入れて明るくして欲しい」、
打ち合わせの際に葬儀社様、喪家様の御両者から良く聞くお言葉です。

いつも思うのは、一般的に亡くなられた方がご主人(男性)ならば、残っておられるのは奥様(女性)です。
この時に男性用の飾りなので、例えば白基調に色花を青や黄色でまとめるとします。

 

祭壇上の花は男性用で、上手く飾れれば「あの人(ご主人)のイメージで送れたわ」と言っていただけるかも知れません。
ですが実際に祭壇の花をご覧になるのは奥様(女性)です。
女性の方のお好みとして(これも一般的な話ですが)、ピンクの濃淡やオレンジ、または紫も好まれる方が多いような気がします。

そうすると、もしご主人の男性用のイメージで設営した花祭壇が女性の奥様の好みではなかった場合、

「この祭壇の花はあまりよくなかったわ」とならないものなのでしょうか?

 

もちろん男性、女性逆のケースもあります。

あるいは花束やアレンジのご注文いただき作るとして、その場ではご注文主様のお好みに沿ってお作りします。
ご注文主様に喜んでいただきましたが、いざお届けした時に先様にはあまり喜んでいただけなかった。
先様に喜んでいただけなかったので、フラワーギフトの性質上これは問題外だ、という議論は置いといて。
何が一体「正解」なのでしょうか。もちろん両者に満足していただくのが理想です。

「送る人」「送られる人」「贈る人」「贈られる人」

ギフトの性質を持つ商品を扱う者にとって、永遠の解けない問題ではないでしょうか・・・。

ちなみに花祭壇ですが、
個人的には「白」だけ、又は「白とグリーン」が一番格調高く上品に見えて好きです。
長々とすいません。

ではまた。

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